2010年5月13日木曜日

2010年4月チーム月間MVP

 もう5月も半月近く過ぎてしまっているので、今更の感もありますので簡潔にしますが、今年も月間MVPを選んでいきたいと思います。

 チームが好成績だったのだから当然といえば当然ですが、個人成績でも好成績が多く、MVPを選ぶのに悩んでしまいました。

Hitter of the Month: Ryan Zimmerman
PA R HR RBI AVG OBP SLG SB
Nyjer Morgan 100 13 0 6 .287 .374 .460 6
Adam Dunn 97 14 4 9 .225 .361 .463 0
Josh Willingham 96 13 3 13 .284 .438 .459 4
Cristian Guzman 84 10 0 8 .272 .289 .370 1
Ian Desmond 78 9 1 10 .246 .307 .406 3
Ivan Rodriguez 69 10 0 9 .413 .449 .524 1
Adam Kennedy 69 7 1 11 .230 .290 .361 4
Ryan Zimmerman 51 7 4 13 .362 .412 .787 0

 数試合欠場したため規定打席にはわずかに届かなかったものの、.413という驚異的な打率を残したPudge Rodriguez。もう終わった選手だとか言われていたことが嘘のような活躍で、Jesus Floresが離脱していることを感じさせませんでした。

 月間を通じて良い仕事をした選手ということでは、Dunn、Desmondと並んでチームトップタイとなる23試合に出場したJosh Willinghamの安定した成績が光ります。Dunnを上回る四球を選び出塁率は.438。4盗塁も目立ちます。他では、Nyjer Morganが(盗塁死4というのが気になりますが)出塁率.374と立派にリードオフの役割を果たしました。

 しかし、今月の月間MVPはあえて出場15試合、Morganのほぼ半分の打席にしか立たなかったRyan Zimmermanを選びました。これだけの出場にも関わらず、本塁打、打点はいずれもチームトップタイ。何より印象的でした。4月15日のフィリーズ戦での代打逆転2ランを始めとして3試合でMVP(打者ではダントツ1位)の活躍は、鮮明に記憶に残っています。

Picher of the Month: Livan Hernandez
G IP W L S K ERA WHIP
Livan Hernandez 4 31.0 3 1 0 10 0.87 0.87
Scott Olsen 4 20.2 2 1 0 18 4.35 1.50
John Lannan 5 27.2 1 1 0 10 5.53 1.84
Craig Stammen 4 21.1 1 0 0 9 6.75 1.36
Jason Marquis 3 8.1 0 3 0 3 20.52 2.88
Luis Atilano 2 12.0 2 0 0 2 2.25 1.33
Matt Capps 12 13.1 0 0 10 15 0.68 1.35
Tyler Clippard 12 18.0 3 0 0 23 0.50 0.89

 開幕からのチームの勝ち星の積み重ねにClippard-Cappsのブルペン・コンビが大きく貢献してきたことは疑いの余地もありません。昨年はこの時期に既に開幕時のクローザーが失脚するなどブルペンが崩壊していたのとは大違い。Clippardはとにかく空振りが多い。Cappsは10回のセーブ機会で全て成功。相手チームに「7回までに勝ち越しておかなければ」というプレッシャーをかけることができる状況ができています。

 しかし、この2人以上に印象的な活躍を見せたのがLivan Hernandez。こちらももう終わった選手のような扱いでマイナー契約からのスタートでしたが、4月17日の完封を含め開幕から4試合全てで2失点以下という素晴らしい内容。唯一の黒星もその前の登板でノーヒッターを達成し、結局4月を5勝負けなしで月間MVPに選ばれたUbaldo Jimenezと互角に戦ったものでした。防御率もWHIPも1.00未満というのはブルペン投手のような数字です。リーグの月間MVPでは候補にも名前が挙がっていなかったようですが、ここではちゃんと評価します。なお、開幕前に、このようなコメントをしていたことを平に謝罪させて頂きます。

Rookie of the Month: Ian Desmond
 スプリングトレーニングでの打撃好調で開幕ショートを勝ち取ったIan Desmond。開幕してみると打撃のほうはそこまで好調はありませんが、まずまずの成績。むしろ高く評価したいのが守備での貢献。開幕からの5試合で3つのエラーを記録するなどバタバタしましたが、落ち着いてくると広い守備範囲と強肩、それに時折見せる素晴らしいファイン・プレーでみるみる評価を上げました。結局6試合目以降、4月はノーエラー。UZRではメジャーでもトップ5に入るほどの高い数字を示しています。Zimmermanとの三遊間守備はチームの誇りとさえなりつつあります。

  もう1人、候補に挙げられるのがメジャーデビューから2試合続けて勝ち星を挙げたLuis Atilano。でも、まだ少し早い。昇格したばかりの投手が、情報不足のために打たれないのはよくあること。これから研究されてそこそこ打たれ、その後対応できるかどうかで真価が問われます。もちろん、応援していますよ。がんばって!

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