2010年5月11日火曜日

マイナーリーガー関連(Norris, Meyers, Balester, Daniel, Willems)

 毎月の「Prospect Watch」はできれば今年もやりたいと思っているのですが、4月分さえもなかなか手が付けられていません。そんな状況ですが、マイナーリーガー関連でいいニュース、悪いニュースいろいろ入ってきていますので、まとめておきます。

◎Derek Norris(Activated)
 1試合2打席だけの出場で4月22日にDL入りしていたトッププロスペクトのDerek Norris捕手が、5月10日にPotomac(A+)に復帰。完治したと信じています。

◎Brad Meyers(Activated)
 昨季の球団の公式のMinor League Pitcher of the Yearに選ばれていたBrad Meyers投手。筋肉系の故障で出遅れていましたが、5月8日にようやくHarrisbrug(AA)で初登板。5回を4安打2四球9奪三振で無失点と上々の滑り出し。AAでは昨季も9試合に投げ、2.25/1.06と十分通用するところを見せていましたので、いずれはAAAへの昇格を期待したいところです。

▼Collin Balester(AAA→Minor Camp)
 Collin Balesterがブルペン投手に転向すべく、まずはフロリダのマイナー・キャンプでの調整に回ることになりました。かつてのトッププロスペクト(BAでは、ナショナルズのプロスペクトの中で、2005年10位、2006年2位、2007年1位、2008年3位にランクされていた)で、08年にメジャーデビューを果たし、09年と合わせてメジャーで計4勝を挙げましたが、メジャーでは、とにかく高めにボールが浮き、四球連発、甘く入って痛打されるということを繰り返していました。昨春も今春も、開幕ローテーションを狙える立場でスプリングトレーニングに臨みましたが全く結果を出せず。今季もAAAで開幕。しかし、AAAでも5試合に先発して防御率11.57と振るいませんでした。2004年の入団以来一貫して先発投手として育成されてきましたが、先発投手としては見切りを付けられたということになります。このまま終わってしまうのか、まさに瀬戸際です。

▼Mike Daniel (released)
 球団から完全に見切りを付けられてしまったのがMike Daniel外野手。5月10日に解雇されてしまいました。Mike Rizzo GMのコメントは、「彼は成長しなかった。彼にとってもチームにとっても新たな道を進む時だ」というものでした。05年のドラフト7順目で入団(当時20歳)。比較的順調に昇格し、07年にはAとA+で計.294/.362/.458という好成績を残し、長打力もある外野手に成長することが期待されましたが、結局そこがピークで、その後は伸び悩んだまま25歳となっていました。今季はAAとAAAで計20試合に出場し、.179/.258/.232。新天地があるかどうか分かりませんが、幸運を祈ります。

▼Colton Willems (retired)
 こちらは自ら見切りを付けてしまった選手。Hagerstown(A)のColton Willems投手が、4月30日の試合後にチームから離脱して自宅へ戻り、引退を宣言してしまいました。高校生で既に90マイル台後半の球速を計測しており、2006年のドラフト1順目全体22位(この年のドラフトでは全体15位でChris Marreroを指名していたので、Willemsはナショナルズとしては2番目の指名)で入団。3年目の08年シーズンまでは順調にステップアップしましたが、A+に昇格した09年に壁にぶつかって結果が出なくなり、そのままルーキーリーグまで逆戻り。今季はブルペンに回されての開幕となりましたが、開幕から登板した5試合全てで失点していました。まだ21歳。まだ将来があると思うのですが、本人の気力がなくてはどうにもなりません。球団としては保有権を維持しておくとのことです。

0 件のコメント: