2009年3月6日金曜日

MLB.com Nationals 09 Top 10 Prospects

 公式ページに、MLB.comのトップ10プロスペクトが紹介されていました。スカウティングレポートの要約(直訳ではない)を付けておきます。順位は付いておらず、アルファベット順に並んでいます。

Roger Bernadina, OF: オランダ領アンティル出身の24歳。左打者。2008年のMLB.comのナショナルズのMinor League Hitter of the Year。Harrisburg(AA)とColumbus(AAA)を合わせた打率.335はチームのフルシーズンのマイナー選手全体で最高。また41盗塁を記録したように、チームで最も足のある選手。センターの守備も高評価。打率.211に終わったメジャーデビュー、特に6月下旬の昇格では苦しんだが、9月の再昇格後は36打席で打率.306とよく打った。

Michael Burgess, OF: 2007年のサンドイッチピックの20歳。特に長打力、パワーが期待されるプロスペクトの1人。AとA+を合わせて打率.246に終わったが、24本塁打と79打点はいずれもチーム全体で2位。外野手としても26補殺はマイナー全選手でトップ。162三振(マイナー全選手で8位)が示すように、選球眼が依然として課題。

Ross Detwiler, LHP: ミズーリ大出身。2007年ドラフトの全体6位指名で入団。その年の9月にメジャー昇格を果たし、「2007年ドラフト組」の中で最初にメジャーデビューを果たした。しかし、2008年はCarolina League(A+)を制したチームのローテーションの中心となり、124回を投げて8勝8敗、防御率4.86、114奪三振という成績。身長195cmで、90マイル台前半のストレートといいカーブを持っているが、決め球となるチェンジアップの習得が課題。

Destin Hood, OF: 18歳。高校ではショートだったが外野へコンバートされた。1順目指名のAaron Crowとは契約できなかったため、2008年ドラフトでナショナルズが指名し入団した選手では最高順位。2順目指名ではあるが、1順目の才能があると言われている。アラバマ大でフットボールをプレーすることになっていたが、期限直前に契約。ルーキーリーグで25試合に出場し、打率.256、14打点。素晴らしいアスリートでスウィングスピードは早いが、外野守備がまだ発展途上であることは言うまでもない。

Chris Marrero, 1B: 2006年の1順目でマイアミの高校から入団。2007年にAとA+の125試合で打率.273、23本塁打、88打点を記録。パワーではチームのトッププロスペクト(Burgessをしのぐ)。昨季、外野から一塁手にコンバートされたが、6月中旬の試合で本塁に滑り込んだ際に足首を骨折しシーズンを終えてしまった。故障までの成績は、A+の70試合で打率.250、11本塁打、38打点。

Justin Maxwell, OF: 昨シーズン、故障に泣いたトッププロスペクト。まだ春のうちに、試合中にダイビングキャッチを試みて腕を骨折。メリーランド大出身。2005年のドラフト7順目。初のフルシーズンとなった2007年には、A、A+合わせて打率.281、27本塁打、83 RBI打点、35盗塁と活躍し、9月にはメジャーデビューも果たした。身長195cmで、野球センスがある抜群のアスリート。秋季練習とウィンターリーグで失った時間を取り戻し、今季は2007年の状態に戻ること、さらにはメジャーに定着することを目指している。

Jack McGeary LHP: 19歳。スタンフォード大への進学を強く希望していたため、2007年ドラフトでは7順目まで順位を下げた。しかし、ナショナルズは入団交渉を積極的に進め、1順目並の契約金に加え、3年間大学に通うこと、さらには大学の学費を払うことに合意した。したがって、スプリングトレーニングには2010年まで参加しない予定(estoppel.08注:先日大学を中退するとの報道があった。)。チームで最も評価の高いカーブが武器。昨季はルーキーリーグの12試合での先発で、防御率4.10、60投球回で64奪三振を記録した。

Adrian Nieto, C: 2008年ドラフト5順目でマイアミの高校から入団。子どもの頃に両親と伴にイカダに乗ってきたキューバからの移民の19歳。期限直前に契約し、ルーキーリーグに少しだけ参加して、打率.217。両打ちで、全方向へ打ち返すパワーがある、捕手としてのゲームコールの評価も高い。

Derek Norris, C: Nietoとともに、ナショナルズの将来の捕手と期待される。カンザスの高校出身で、2007年のドラフト4順目の20歳。捕手にしては足があり、昨季は11盗塁。ショートシーズンのリーグで打率.278ながら、リーグ最多となる63四球を選び(56三振)出塁率.444を記録。忍耐強い打者であるとともに、将来は長打力も期待されている。守備力の向上にも努力しており、昨季は盗塁阻止率47%だった。

Jordan Zimmermann, RHP: 3部リーグのウィスコンシン-スティーブンポイント大出身で、2007年のドラフト2順目入団。昨季、A+とAAとで合わせて10勝3敗、防御率2.89を記録し、チームのトッププロスペクトに駆け上がった。チームで最も評価の高いストレートとスライダーを主体に、カーブとチェンジアップを含め4球種を使う。昨季は134回を投げて、134奪三振に対して47四球。

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