2009年3月23日月曜日

WBC 3/22 準決勝第2試合(日本が米国に完勝)

Japan 9-4 USA
Adam Dunn 0/4 1BB 3K
Joel Hanrahan 0.2IP 0H 1BB 2R 0ER

 準決勝第2試合。日米決戦を制した日本代表が2大会連続の決勝進出を決めました。

 松坂、Roy Oswaltのマッチアップは準決勝にふさわしい顔合わせ。松坂は、いきなり1回表にBrian Robertsに先頭打者本塁打を打たれてどうなることかと思いましたが、レッドソックスでのいつもの松坂、という感じで、球数を費やしながら最低限先発の仕事はし、そして勝ち星はしっかりゲットしました。これで松坂は前回06年大会から6先発で6勝0敗という記録を達成。ちなみに、2位はプエルトリコのJavier Vazquezの3勝(前回1勝、今回2勝)。明日韓国のJung Keun Bongが勝ち投手になれば今大会だけで3勝となりますが、他に1大会で3勝を記録した投手はいません。松坂の6勝という数字はそれだけ際立っています。

 さて、試合は、先制を許した日本でしたが、4回に打者1巡の集中打で5点を奪いOswaltをノックアウト。右打者も左打者も、ライト方向に打球を集め、あれよあれよという間に点を重ねていきました。あまりの意識の統一ぶりに、「ライトの守備が穴」というスカウティングの存在を感じるほどでした。アメリカのライト?そう、Adam Dunnです・・・・・。エラーこそ記録には残りませんでしたが、お粗末なプレーぶりに、(8回など)苦笑してしまうシーンまでありました。うむむ。

 5回から7回までは両軍中継ぎ投手がよく投げてともに0点でしたが、その中で光る内容だったのは、日本の7回に投げた田中。そのまま8回も行かせるかと思いきや交代しましたので、明日も展開によっては登板するのではないでしょうか。対韓国第4戦ではバックスクリーンにホームランを打たれているとはいえ、もう一度投げさせてやりたい。8回表は馬原を投入し、2点差まで迫られ、なおも1死3塁のピンチで代打Evan Longoriaという盛り上がるシーンとなりましたが、三振。

 8回裏、この回から登板のJoel Hanrahanに対して、四球、送りバント、内野ゴロ進塁打、ショートの送球エラーで1点、という日米の野球の違いの象徴のような1点が入った時点で勝負あり。そのあと、そこまで4タコのイチローにも安打が出るなどダメを押し、完勝。最後はAdam Dunnがダルビッシュのストレートを見逃し三振でゲームセット。現在の、日米両チームの戦力差をそのまま反映した試合結果と言えるのではないかと思います。

 これで、ナショナルズの全選手のWBCが終了しました。最後まで戦った米国チームの2人の大会通算成績は下記の通り。Dunnの打撃成績はなかなかよかったと見ることもできますが、序盤の絶好調から次第に(相手投手のレベルが上がるにつれ)調子を落としてきたというのが実態。また、一塁でも外野でも守備の不安を改めて感じさせられた大会でした。Hanrahanはまずまずいい調整になったのではないかと思います。

Adam Dunn[USA] 8G 23AB 9R 3HR 4RBI 9BB 10K 0SB 304/515/739
Joel Hanrahan[USA] 6G 5IP 3BB 4K 1.80ERA 1.20WHIP 1HD

 さて決勝は日韓第5戦。ここまで2勝2敗。ともに全力を尽くすいい試合を期待します!

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