2009年3月30日月曜日

Out of Options List (by Chico Harlan)

 Washington Post紙のChico Harlen記者がブログでナショナルズのOut of Optionsのリストを掲載してくれました。正直よく分からなかったので、ありがたいです。

 これもMLB特有のロースターに関するややこしい(選手の飼い殺しを防ぐため、という点では素晴らしい)制度の1つです。40人ロースターに載っている選手であっても25人ロースターに入れずにマイナーに送ることが球団には認められています。これを「Optionする」といいます。ただし、これは1人の選手につき3年しか認められておらず、この3年を使いきった選手がOut of Optionsの選手ということになります(というのが、いちおうの規則の説明ですが、実際はもう少し複雑で、どの選手がOut of Optionsなのかは素人目にはよく分かりません。)。
 
 このOut of Optionsの選手をマイナーに送る(40人枠から外すしかない)ためにはwaiverを通過させる必要があります。waiverに公示された選手は他球団が自由に獲得できてしまいますので、元の球団としては見返りなしにその選手を失うこととなります。ただし、元の球団とその選手との契約(どんなに巨額の契約であっても)を引き継ぐという側面があります。過去にレッドソックスがManny Ramirezをwaiver公示したものの誰も手を上げなかったということがありましたが、そういうことも起こりうるわけです。現にWily Mo Penaがナショナルズによってwaiverに出されていますが、おそらく200万ドルという年俸がネックで、獲得に名乗りをあげる球団はないとみられています。

 で、そのリストの転載。Casto、Hinckley、Shellあたりが難しい決断を迫られそうです。

Kory Casto
Mike Hinckley
Steven Shell
Josh Willingham
Willie Harris
Daniel Cabrera
Ronnie Belliard
Anderson Hernandez
Joel Hanrahan
Wily Mo Pena (もうwaiver公示されています)

1 件のコメント:

haus さんのコメント...

これは私にとっても有り難いです。
前にMLB.comのTransactionからoptionを拾ったことがあったのですが、精度的には今一つで一人の選手に4度も5度もオプションが行使されている例がありました(もちろん、一年一回の計算でです)。

HinckleyやShellはマイナー滞在が長かったので仕方ないですよね。理想的なのは昇格と同時に40men登録なんでしょうけど、反対にoptionが切れてしまった選手がNPBに流れ込んでいく傾向があるようですね。私も去年あたりから気が付きました。

MLBとしてはそうした選手達の受け入れ先の一つにNPBがあるような気がします。