2009年4月8日水曜日

月間MVP (March 2009 =ST)

 今年もやります。独断で選ぶ月間MVP。今年は1人くらいナ・リーグの月間MVPに選ばれて欲しいところです。早速、一部2月と4月の試合の成績も含めて、スプリングトレーニングの成績と印象から。


Hitter of the Month: Alex Cintron
21G 39AB 5R 1HR 7RBI 2BB 5K .333/.366/.667 0SB


 最終週になってRyan Zimmermanの打棒が爆発し、最終戦ではJosh Willinghamが満塁弾。この2人とAustin Kearnsの3人が4本塁打でチームトップに並びました。また打点はWillinghamがやはり最終戦で荒稼ぎしてトップに立ちました(14打点)。しかし、3人とも打率3割にも達していません。というか、メジャー25人枠に最終的に残った選手で春の打率が3割を超えた選手は1人もいませんでした。

 そんな中、マイナー契約の招待選手であったため出場機会が限られながらも、スプリングトレーニングを通じてずっと好調を維持し、打率3割はもちろん、4二塁打、3三塁打、1本塁打で長打率でもチームトップを記録。守備でも堅実なユーティリティぶりを発揮し、最後の最後まで25人枠争いに食い込み、いい意味で盛り上げてくれました。近年は故障に苦しんできましたがこの春は全く問題なく過ごせました。この成績ならFAとなれば他球団と契約できた可能性もありましたが、(個人的には予想外にも)マイナー行きを受け入れてくれました。かつてDバックスでレギュラーを張った頃の力はなくとも、ベンチプレーヤーとしていずれ昇格の機会は与えられるでしょう。待ってるよ。


Pither of the Month: Shairon Martis
7G 5GS 29.1IP 6BB 18K 2.76ERA 1.06WHIP


 11回1/3を投げて自責点0のJason Bergmann、それにJordan Zimmermannと迷いましたが、スプリングトレーニングが始まった時点での「Long Shot」の立場から見事にローテーション枠、しかも先発4番手という地位を勝ち取ったことは賞賛に値します。最終戦で打たれたのさえなければ、WHIPは実に0点台に終わるところでした(J.Zimmermannをも下回る)。スプリングトレーニングが進むにつれ、どんどん存在感を増していく、とにかく印象的な活躍でした。

 今季は開幕からローテーション。年間通じて活躍してしまうとイニング数が増えすぎるという懸念を持ってしまいますが、そんなうれしい悩みを抱えさせるような活躍を期待しています。


Rookie of the Month: Jordan Zimmermann
5G 3GS 14.1IP 2BB 20K 3.14ERA 1.05WHIP


 イニング数の急増することが心配だ、FAまでの年数を延ばすために昇格を遅らせるべきだ、といって開幕ローテーション入りを回避させようという雑音(私を含む)を黙らせて余りある快投でした。1試合だけ、体調不良のままあがったマウンドで滅多打ちに遭いましたが、それが仮になければPitcher of the Monthに選ばざるを得なかったでしょう。

 ストレートと3種類の変化球を丁寧にコントロールして、イニング数をはるかに上回る三振の山を築きます(この春もチームトップの20奪三振に対して四球はわずかに2つ)。故障することなく、期待通り将来のローテーションの中核を担える投手に成長していってください。

 デビューは4月19日、本拠地でのマーリンズ戦。東京時間だと20日(月)の未明午前2:35プレーボールの予定。カレンダーにマークっと、おおっ、ちょうど20日からまた海外出張の予定が入っていた。しっかり観戦・応援して、飛行機の中で寝ることにしよう。

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