続いて、野手陣に移ります。まずは内野、1塁手から。
06年シーズン。開幕前に3年契約を結んだニック・ジョンソン(Nick Johnson)は、キャリアハイのシーズンを送っていましたが、9月も後半という時期にライトのカーンズとフライを追って衝突し大腿骨を骨折。手術を受けたものの07年は全休してしまいました。
しかし不思議なもので、スプリングトレーニングにマイナー契約で招待されたドミトリー・ヤング(Dmitri Young)が07年のレギュラーの座をつかみ、136試合で打率.320を記録。Comeback Player of the Yearを獲得する予想外の大活躍をしました。
迎えて08年。ジョンソンもどうやらプレーできる状態でスプリングトレーニングに入るようですから、両者の争いは熾烈になりそうです。2人とも他のポジションは守れないので、一方は控えにならざるを得ません。果たしてジョンソンはどこまで元に戻っているのでしょうか。戻っていれば、ヤンキース時代から高い出塁率で有名な選手なので2番か3番に置くことになるでしょう。
ジョンソンが使えるとなった場合には、スプリングトレーニング中にどちらかがトレードされるかもしれません。チームでも最高年俸に近い2人のどちらかをベンチに座らせておくわけにもいかないでしょうから。トレードされるとすれば、ジョンソンでしょうか。ヤングには精神的に未熟な問題児とみなされているイライジャ・デュークス(Elijah Dukes)を導くメンターとしての役割が期待されていることもありますし、年齢が若いジョンソンのほうがトレードバリューは高そうです。
トレードがあった場合、あるいは仮にどちらかがDL入りなんてことになる場合は、昨季マーリンズで守った経験のあるアーロン・ブーン(Aaron Boone)が控えか。昨季AAでキャリアハイの成績を残して40人ロースターに名を連ねたジョシュ・ホワイトセル(Josh Whitesell)や、ルール5ドラフトでピックしたマシュー・ホイットニー(Matthew Whitney)がスプリングトレーニングで爆発的な活躍を見せれば、代打要員でしょうが、開幕ロースターのチャンスを得るかもしれません。どちらもAAAの経験さえありませんが、マイナーではパワーのあるところを見せています。
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