2008年2月26日火曜日

ジマーマンとの契約延長に向けて 1


 まず、キャンプ情報から。シートバッティングに登板した、バレスターとデトワイラーの両ルーキー投手がレギュラークラスの打者を相手にかなりの好投を披露したようです。オープン戦に向け、楽しみが増えました。

 さて、表記、ライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)三塁手との契約延長に向けた交渉の件、長文になったため、3分割しました。

 ここ数日、この話で盛り上がっています。もともと長期契約について交渉しているのではないかという情報はありました。22日金曜日にジマーマンの代理人ブローディ・ヴァン・ワグネン(Brodie Van Wagenen)とフロントとの間で交渉が行われ、ワグネン代理人が、おそらく今年は単純に契約が更新されるだろうと発言したのが発端でした。その後、ボーデンGMが異例のコメントを出したために憶測を呼んでいます。そのボーデンGMのコメントの一部から。まだまだ合意には遠いようです。

 At this point, we're not close. If Ryan [Zimmerman] is willing to sign a contract that is similar to what all the other good young players are signing for. We're not going to set all new markets with him.

 まずジマーマンの契約関係について確認しておきます。これまでのメジャー実働が2年なので、今年はまだ年俸調停の資格もありません。したがって、球団としては、メジャー最低年俸(今年は42万ドル)で再契約することができます。(フルシーズン活躍するとすれば)08年終了後から、3年に渡り年俸調停の資格を得、2011年シーズン終了後にFAとなります。ですから、球団としては何も長期契約を結ばなくても、11年シーズンまではジマーマンを保有できます。
 
 ただ、最近は、FAまでまだかなり年数のある若手選手と長期契約を結ぶことが多々あります。今オフだけでも、トロウィツスキー(ロッキーズ)、キンスラー(レンジャーズ)、フィリップス(レッズ)など枚挙に暇がありません。これは、このまま活躍・成長した場合と比べて、つまり年俸調停にからむプロセスによる契約よりも、安い年俸総額で保有したいチーム側と、長期的な安定を得られる選手側との双方の利益に合致しているために成立する契約です。(ですから、ケガによる離脱のリスクが高い投手についてこのような契約が結ばれることはあまりありません。)多くの場合こういう契約の対象になるような選手は、将来のチームの主力選手と期待されているので、FA年に1~2年程度かぶる長期契約を固め、かつ球団側がもう1~2年のオプションを持つ形が多いようです。
さて、ジマーマンに戻りますが、双方とも長期契約に関心を持ち交渉に臨んでいるのは確かなようです。ただ、条件面で折り合っていない模様です。
 
 球団側は、冒頭のボーデンGMのコメントにもあるように、若手選手と結ばれた最近の長期契約と同じようなものであれば、いつでも結ぶ用意があるとして、既に複数の提案を行ったとのことです。
 
 対する、ワグネン代理人のコメント。

 At this time, it's not in [Zimmerman's] best interests to consider a contract in the range that they're talking about. I'm not calling either side right or wrong. There are just a different viewpoints.

 具体的に、どのような違いがあるのかは分かりませんが、球団側の提案とはかなり隔たりのあるより大きな契約を求めているようです。

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