2008年2月21日木曜日

Elijah Dukesの記者会見


 野手陣の集合日。これで、ビザ問題の選手以外はだいたいそろったようです。集合日には遅れてくるのではないかという情報もあったイライジャ・デュークス(Elijah Dukes)も予定通り到着し、記者会見が開かれました。スプリングトレーニングの初日にわざわざ記者会見が開かれるところが、デュークスへの関心(期待半分、面白半分でしょうが)の高さを示しています。

 今オフにタンパベイとのトレードで獲得した外野の控えの筆頭候補。ベースボールに関する潜在能力は文句なし。パワーがあって、選球眼がよく出塁率が高い。足もかなり速い。センターを中心に外野守備もよい、いわゆるファイブ・ツール・プレーヤと評価されています。07年シーズンは、開幕戦に8番センターで先発、第2打席にはマイク・ムシーナ(Mike Mussina)から初本塁打という派手なメジャーデビューを飾りました。4月、5月と基本的に先発出場し、打率は.190と苦労していたものの、184打数で10本塁打とパワーのあるところを見せていました。しかし、5月に家族とのトラブルが持ち上がり、6月19日の代打を最後に出場はなくなりました。

 放出したグレン・ギブソン(Glen Gibson)は高卒2年目。Aでは好投していましたが、まだまだ発展途上でどうなるかは分からない。普通なら、かなりナッツに有利と評価されて然るべきトレードでしたが、一般には賭に出たトレードと評価されています。その理由は、素行に問題があり、そもそもフィールドに立てるかどうか(立たせるべきかどうか)という点で先が見えないとことにあります。グラウンド上でも、審判やチームメイト、あるいは首脳陣といざこざを起こし出場停止処分を受けたことは何度もあります。グラウンド外では更にひどく、暴行・脅迫、公務執行妨害などで何度も逮捕されていますし、マリファナ使用歴もあります。さらに03年から06年の間に4人の女性との間に5人の子どもを作っているとのこと・・・。レイズとしては、もはや手に負えないと判断したんでしょう。

 ナショナルズは、トレードで獲得して以来、デュークスを更生させ、潜在能力を発揮させるために、全力で支援体制を整えています。ラリー・バーキンGM特別補佐やアクタ監督が話をする機会を設けたり、同じように過去に家庭内暴力で訴えられたこともありナッツに来て復活を果たしたドミトリー・ヤングをグラウンド上でのメンターに指名したりしました。更に、GMの「選手懸案事項担当特別補佐(special assistant/player concerns) 」という肩書きで雇ったジェイムズ・ウィリアムズという心理カウンセラーが毎日セッションを続けているとのことです。

 で、その記者会見。一部ですがビデオで見ました。金のイヤリングに髑髏がらのTシャツという出で立ちはともかくとして、いい雰囲気の記者会見だったように思います。まず、ナショナルズのこうした支援体制に対しての感謝を表しており、特に毎日カウンセリングを受けているウィリアムズについては、厳しく真正面から向き合ってくれて父親のように感じていると語っています(実父は殺人で刑務所に・・・)。過去の出来事については自分の未熟さゆえと認めており、「周囲の声を聞くことができなかった。悪いことをしたと認めることが必要だった。自分1人で生きているつもりだった。」と話しました。そして、これからは、期待してくれている多くの人々がいることを意識しながら、全力でプレーするとの決意を語っています。

I finally found that breakthrough, and from now on everybody gets a chance to see the real Elijah Dukes.

 そうあって欲しいものです。ただ、言葉はしょせん言葉です。本当に変わることができるのかどうか、今後の行動を見守りたいと思います。

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