2008年2月9日土曜日

Spring Training Outlook 3 (Relief Pitchers)

 悲惨だった先発投手陣に対し、07年のブルペンは頑張りました。クローザーのチャド・コルデロ(Chad Cordero)をはじめ、ジョン・ラウチ(Jon Rauch)サウル・リベラ(Saul Rivera)ヘスス・コローメ(Jesus Colome)といった中継ぎ陣が活躍し、ブルペンのチーム防御率3.81はナ・リーグ4位と大健闘しました。
 
 コルデロは、チームの完全なクローザーとなって4年目を迎えます。昨シーズンはやや成績を落としましたが、それでも十分な迫力。トレードバリューが高いので放出の噂が時々出ますが、チームの顔として今後も活躍を期待したいところ。ちなみに、あと24セーブで球団記録152セーブに並びます。
 
 中継ぎ陣は本当によく働きました。メジャー最多の88試合登板のラウチを筆頭に、リベラが85試合、コロームが61試合を投げ、3人とも3点台の防御率を保ちました。さらに、ケガのため出遅れたクリス・シュローダー(Chris Schroder)ルイス・アヤラ(Luis Ayala)にいたっては、夏から秋にかけて防御率3点台前半の好投を見せました。
 07年に働けなかったライアン・ワグナー(Ryan Wagner)。もともとは2003年のドラフト1順目で指名されたレッズのトップ・プロスペクトでした。05年オフにトレードされてからは、故障に悩まされ、実力を十分に発揮できていません。07年も5月にDLに入り、6月に右肩を手術してそのままシーズンを終えています。スプリングトレーニングには投げられる状態で戻ってこられるようですが不安は残ります。 
 今シーズンも、ここまで紹介したメンバーが残っていますので、安心して見ていられそうです。難があるとすれば、全員が右投手であること。マイナー契約の招待選手の中にいる左投手、レイ・キング(Ray King)マイク・バクシック(Mike Bacsik)といったベテラン、あるいは前川勝彦あたりを1枚ロースターに入れる可能性が高いでしょう。もちろん、若手がその座を奪う可能性もあるでしょうが。

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