2008年2月26日火曜日

ジマーマンとの契約延長に向けて 3


 そもそもボーデンGMは、どういう意図であのようなコメントを発したのかを考えてみました。交渉の経過を、それもどのような提案をしたかまで含めて公表するのは、極めて異例のことだと思います。私の推測は、これまでの交渉経過が芳しくなく、このままではチームが望むような長期契約は難しいと考え、外野の声に期待するという作戦に出たということかな、です。あるいは、そうするしかなくなったか。
ここ数日の報道を見ると、チームの顔であるジマーマンには無理してでも長期契約を結ぶべき、という記事もありますが、(球団側の思惑通り?)ジマーマン側の要求は現実的ではなく、球団としては精一杯の誠意は示していると見る論調が多いようです。

 これでジマーマン側が折れてくるかもしれませんが、一方で、ジマーマンとの関係を悪くするおそれもあります。もちろん、長期契約がならなくても、ジマーマンがパフォーマンスを落とす理由は何もありません。むしろ成績を残さなければ給料が上がらない状況なので、少なくとも個人成績のためには全力を尽くすでしょう。しかし、ジマーマンに期待するのはそんな個人的なことではなく、ナショナルズの顔として、チームを引っ張ることです。そういう点では、やや心配な動きです。

 契約延長交渉が進展していないことについて聞かれた、ジマーマン自身のコメントです。

 I really don't have any feelings. Like I told you guys before, it's a good relationship that I have here [Nationals]...I'm just happy to be here and I look forward to playing here for a long time. It's not like I've been ignored.
 I've told them [Nationals management] I don't want to go anywhere. There are no hard feelings. It is healthy to talk about it. To be honest with you, I don't deal with it that much.

 ひとまず、ナショナルズとは良好な関係を築いており、長くナショナルズにいたいと語っています。ファンとしては素直に信じたい気もしますが、このくらいは所属している球団に対しては、当然の発言ともいえます。他方で、こんなコメントも。

 We'll see what happens. If it happens, it might happen. If it doesn't, that's fine. If I keep playing well, I'm going to make money. I'm very comfortable with where I am now, and there's no rush.

 うーん。このコメントからは、是非ともナショナルズと長期契約したいという強い気持ちは感じません。マイナーもほとんど経験せずにメジャーに昇格し、挫折を知らないジマーマンらしいコメントです。この辺りが弱小球団の悲哀なのかなあと、少し寂しく感じたりします。

 ファンとしては、ジマーマンには1年でも長くナショナルズのユニフォームを着て欲しいと願います。しかし、球団のペイロールが決して大きくない(07年は28位)中で、チーム全体を強化するためには、あまり1人の選手に大金をコミットすることにも賛成できないので、ライトほどの契約は結ぶべきではないと思います。でも、チームの「顔」としての活躍が期待されているんだから、ボーデンGMが言及していた契約の水準よりは少し高くてもいいじゃないか、とも思います。

 私がGMになったつもりで大胆に提示するとすれば、例えば、6年4000万ドル(09年100万ドル、10年450万ドル、11年550万ドル、12年700万ドル、13年1000万ドル、14年1200万ドル)+オプション2年2700万ドルってところでどうでしょうか。ダメかなあ。有識者の方の見方があれば、是非、コメントお願いします。

 また、情報があれば、アップデートしていきます。

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